医療費の削減はできるのか?

何かの肥やしはなるかと思いますので、お暇な方は読んでください。

今、国民医療費は増加の一途をたどり、租税収入の実に45%を占めております。これは所得税の1.5倍に相当します。一家の家計でいうと、月30万円の収入のうち、15万円は医療費で消えている状態です。これでは生活はカツカツになりますよね。
ですから、国は「ずーっと前から」この邪魔な医療費の削減を目指しているのです。
医療費を減らすにはどうしたらいいでしょうか。国策誘導を列挙していきます。

1、全員健康診断を受ければいい。健康な人が増えれば受診は減るよね。
2、薬を安くすればいい。安い薬に半ば強制に変更させれば医療費は減るよね。
3、病院の診療報酬(点数)を下げれば医療費は減るよね。
4、医者が薬を出さないことにおまけをつければ、処方が減って医療費が減るよね。
5、病院が入院患者をかかえないように長いさせると病院が損するようにすれば患者が退院するから医療費は減るよね。

上記は実際に現在国策誘導にて実行されている施策です。
1、無料健康診断は診療所の大事な収入源になります。これで病気を見つけて通院患者を増やします。さらに、現在病気治療して検査を受けている人も無料で検査を受けられますので患者も喜ぶサービスです。結局医療費は増加します。
2、入院中にも強制的にジェネリックに変更しはじめました。入院中にジェネリックで投薬開始すると退院後もジェネリックを使うだとうという予測です。そのため、入院用の病院採用薬に一定割合のジェネリックの採用が義務付けられました。外来では先発品を希望していた患者も、有無を言わさずジェネリックに変更されます。入院中は薬代の請求はできませんから、安い薬を使ったほうが病院はもうかります。
3、診療報酬は上がったためしがないです。一部分が上がってみんながそこに乗っかると、2年後に厚労省はハシゴをはずします。
4、処方数が7種類未満だと処方箋代が多くもらえます。ジェネリックを選ぶとさらに多くもらえます。つまり、少ない種類の薬をもらったほうが、病院支払いは多いという矛盾が発生します。しかし、医師は必要なものを必要なだけ処方しているだけなので、ここでいう何種類かなどを考えている者はおりません。断言できます。また、受付でいくら払うかは、会計職員でないとわからないものです。
5、現在の大病院はDPCというシステムになっています。簡単にいうと、病気により何日目までいくらお金がもらえるのかが決まっているのです。たとえば、脳梗塞ならば最初の5日が3万円、次の10日が2万円、次の21日が1万円 のようにです。
つまり早く出したほうがもうかる(いろんな仕組みはあるが)仕組みです。いやちがう。出さないと損をする仕組みなのです。
だから退院をせかすのです。正直、病院は患者を囲い込みたくはなく、新しい患者を治していきたいと思っている反面、患者が出ると新患が入院するので長い入院患者もある程度キープしておきたいものなのです。

さてさて、上の話を読んでみると、病院はなんとかしてもうかろうとしているな。けしからんな。と思う方もおおいのではないでしょうか。
間違ってはいません。会議となるとどうやってもうけるか、という話に終始します。
ではなんでそんな議論をするのか。それは、ほとんどの病院は赤字だからです。
赤字・・・会社で考えれば現状打破をしなければ倒産まっしぐらですね。
病院も倒産します。もちろん。倒産してこまるのは職員と住民です。職員の家族を食わせてやるのも会社の役目です。同時に周辺住民の砦として残らなければならない使命があります。だから赤字回避をするために利益を考えるのです。
でも、1年前の改定で、多くの病院はやられました。1年後はさらに倒産するでしょう。

病院の収入には大きく分けて2種類あります。技術料と物品代です。たとえば、抗生物質の注射をするときにいただく注射料は500円です。これが技術料です。次に抗生物質の値段です。ゾシン4.5gで2000円くらいこの仕入れ値は1800円くらい。
粗利は注射料500円+(2000円ー1800円)+再診料700円=1400円くらいです。これから人件費などが引かれていきます。
一方、診療報酬はというと、注射料500円+2000円+再診料700円=3200円で、支払いは3割で1000円くらいですね。
われわれが気にしているのは1400円の粗利であり、3200円の報酬ではないのです。

ここで診療報酬の改定(本体部分)があったとして、注射料が400円 再診料が500円 薬代が1800円
に下げられたとします。
すると注射料400円+(1800円ー1800円)+再診料500円=900円 に
あらあら、粗利が1400円から900円に下がりましたね。
これではいままで10件点滴をして14000円もうけがあったのに9000円ですから、15件点滴をしないと点滴室職員の人件費は出ませんね?
すると医療費は、
注射料500円+2000円+再審料700円=3200円×10=32000円  から
注射料400円+1800円+再診料500円=2700円×15=40500円  に、なんと8500円も上昇してしまいました。

25%も医療費が上昇してしまったのです。
安定した利益の確保をするためには、さらに薄利多売に拍車がかかることでしょう。そして利益はかわらずに総医療費が増加していくのです。現に、さまざまな政策に反して医療費のチャートは強い上昇局面を呈しています。

よりよい医療や新しい治療・安全を患者さんが希望すればするほど、医療はそれに答えようと踏ん張ります。
たとえばアルコール綿にしても、昔は脱脂綿を新人看護士が朝に壷に並べてアルコールをかけて作っていたものが、次第にチャック付きの製品に移行し、感染防止の観点から個別包装のアルコール綿に取って代わりました。これだけでも相当な出費なはずです。
現在の医療水準の一歩上を目指す財源が病院には必要ですし、お金と医療をある程度切り離して考えるためにも病院には余裕が必要でした。しかし、いまの病院は苦難にあえいでいます。

最後に私がいいたいのは、現状は必ず限界がくる。それはみんながわかっている。ただ、どうしたらいいのかだれもいえない。できるところまではつっぱしって、最後はごめんなさいという方向が見えています。なんだか太平洋戦争のようでもある。

1、診療報酬のみ固定させるのではなく、企業への納品価も併せて固定させる(法的に困難) 差益の確保は確定させる
2、本体部分(技術料)を2倍以上に上げる 
3、病院が保険分に加算した報酬を設定できる(混合医療解禁) 実力のある医師は多い報酬が要求できる
4、医療の質を下げる 財布に見合った買い物をしましょう
5、予算以上にかかった社会保障費を翌年の消費税に上乗せする
6、無料をなくす 例外はなく

安心安全が無制限にどこからか沸いてくるわけでもなく、坐して待っているだけでは権利は保障されません。
この記事のようなことを公的な立場の人間が公的な場所で発言したら間違いなく炎上します。
炎上させないとわからない国民であれば、炎上させてしまえばいいのになと最近思うのでありました。

売り上げをあげることを考えながら医療を行うのはタコが自分の足くっているようなモンだと気づけ~
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調布:ちょうふ

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平凡で、同じことの繰り返しな日々であるなぁと、自分では思っておりましたが、周囲に言わせるとそうはみえないようです。
じゃあ、人様に日記らしいものを公開してみようかと思った次第です。
おいでくださった方々に、少しでも楽しんでもらえればと思います。

名前:調布
年齢:30代中盤
趣味:今はまっているのは、飛行機と釣り!
居住地:羽田空港が見えるトコらへん
仕事:一応真っ当に働いております

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